成功されたある行政書士のご意見に共感!

行政書士さんのお話ですが、内容は全てホームページ運営に関するもので、どの業種の方にも非常に参考になるページです。

行政書士事務所サイトのお手伝いをするために

私は、本(特に自己啓発的な本)を読むのが好きなのですが、行政書士サイトの制作、並びに今後お手伝いをさせて頂くためには、最低限の知識をと思い、以下の5冊を読んで勉強してみました。

  • こんなにおもしろい行政書士の仕事 第3版 佐野誠著
  • 行政書士をめざす人の本12年版 成美堂出版
  • 行政書士の仕事がわかる本 西村みゆき著
  • 駆け出し行政書士さんのための実務の学校 石下貴大著
  • 成功する行政書士オフィス開業&運営バイブル 菅沼剛監修

あまり知らなかった職種を知るのに、どの本も良かったのですが、特に佐野誠さんの本が、笑いもあって自分のような他業界の者にはとても読み易くてよかったです。その中でウェブ制作をする自分からも、特に「うんうん、確かにそうだ」と納得できるページがあったので、下記に紹介します。

客観的に紹介したいので、丸々引用させていただきます。話しは行政書士として開業する人の営業ツールについてです。

こんなにおもしろい行政書士の仕事 第3版 佐野誠著より引用

いざ開業となれば、営業ツールとしての名刺、ホームページ、事務所案内、業務パンフレットなどを作成することになります。

率直に言いますが、お金をかける必要はありません。そもそも士業の名刺などに格好いいデザイン性を求めるお客様はあまりいないでしょうし、ホームページにしても動画やアニメーションなんか全くいりません。

ただ、これらのツールを作成しておく必要だけは有ると思います。

お仕事を通して様々な士業の先生と出会うことがありますが、意外とこれらを作っていない先生が多いのです。何回かお会いするうちに気が合い、「今度、お互いにお客さんを紹介しましょう!」なんて盛り上がることも良くあります。

こんな時によくある会話なのですが、

「じゃ、先生、パンフレットがあればお客さんに配りますよ。何冊かいただけますか?」
「いやー、作ってないんですよ・・・」
「じゃ、ホームページのアドレスを教えてもらますか?」
「あっ、それも無くてね」
「じゃ、料金表とかありますか」
「いや、それも案件によって値段が変わるからねー。個別に相談しないと」

こうなると、お客さんの紹介のしようがありません。

事務所の概要がわかるものがあれば、「こういう事務所で知り合いの先生がいるのでよかったらどうぞ」とすぐにご紹介もできるのですが、何もツールが無いと、紹介する側が相手の事務所の説明をしなければなりません。

よっぽど親しい人でない限り、よその事務所のやったこともない専門業務の説明なんてできません。それに、紹介されるが側のお客さんにしても、料金の目安もわからない、「ただ知り合いの先生がいます」と言われてもこんな話に興味を持つ人はあまりいないでしょう。

このように、営業ツールが無いと、結果として新規のお客さんと接触する機会は大幅に減ってしまうのです。会社案内やホームページなどは、「今はニーズが無いけど、いつかニーズが発生した時に連絡します。」というケースで大活躍してくれます。

士業の営業ってほとんどがこのパターンなので、ツールは必ず作成するようにしてください。

~中略 まだ引用が続きます~

 最も重要で厄介なのがこのホームページ・・・というのは、

チラシなどで事務所のことを知ってくれたお客さんがまずすることは、インターネットでのホームページ検索です。

今の時代、最も確実にお客さんとなる知人からの紹介という最強パターンであっても、ホームページも見ずに事務所にやってくるお客さんはまずいないでしょう。紹介にしろ、チラシにしろ、何らかの方法で事務所のことを知ったお客さんは(よほどのお年寄りをのぞいて)、インターネットで事務所の事を調べます。

ホームページに記載されている取引先、経歴、著書、得意分野、それに文章や写真から感じ取れる雰囲気などからお客さんは、その事務所に相談すべきかどうかを判断します。となれば必然的にホームページを作る際のコンテンツや配色なども決まってくると思います。

中には事務所紹介のとなりに趣味の写真(だいたい富士山とかペットの写真とかが多い)などが掲載されているホームページもありますが、第三者がみたらどう感じますか?

普通に「あー、仕事がなくて暇なんだろうな」と思います。やっぱり・・・。ですので、ホームページに掲載する写真や文章には十分に気を使って下さい。

また、ホームページの作成に関しては、できることなら自分でやることをお勧めします。今の市販されているホームページ作成ソフトであれば、ちょっとマニュアルを読めば誰にでも完成できるようになっています。ほとんどのソフトではテンプレート(デザイナーが考えたひな形)がついているので、文章を打ち込み、デジカメで撮影した写真を掲載するだけで、デザインや配色に自信が無い方でも立派なホームページが出来上がります。

また、たいていの人がよくわからないというがレンタルサーバーとの契約やドメインの取得、それに専門用語などですが、書店さんに行けば簡単な解説書が多く刊行されていますので一冊読めば十分なはずです。

さて、なぜここまで自分で作ることをお勧めするかというと、

ホームページ制作業者に作成依頼をすると安くても数十万円単位のお金がかかるからです。よくあるのが作成自体は非常に安いのですが、その後のレンタルサーバー代、更新費などで毎月けっこうな支払いが発生するものです。

また、自分で作成しないと、後に文章を入れ替えたり、コンテンツを増やしたりする際にいちいち業者に依頼しなければなりません。開業当時の内容は意外と頻繁に変わるものですから、やはり自分でできたほうがよいでしょう。

しかし、最近ではCMS機能がついているホームページもあり、これであれば素人でも簡単に更新できます。どうしても自分でできないという方には、このCMS機能付きのホームページを作成してくれる業者に制作してもらうのが良いと思います。

どちらにせよ、作成する際に気を付けていただきたいのが、ホームページに記載したサービスの内容や料金などです。お客さんは事前にホームページを隅から隅まで読みつくしたうえで(と、考えておいた方が無難でしょう)訪問してくるので、「実際に相談に行ったら料金が違った・・」とか、「期待通りのサービスが受けられない・・」となると問題が生じます。

ホームページには高層ビルの豪華な会議室が映っているのに、行ってみたら地下室にパイプ椅子だったとなると、お客さんの期待値がどん底に落ちます。ホームページと実際の事務所との差を少なくすることが、良質で身の丈に合ったお客さんを獲得するコツと言えます。

(引用は以上です)

この章を拝見しまして、つくづく同感いたしました

長文ですが、どうしても丸ごと紹介したかったのは、書かれている内容にことごとく共感でき、自分が皆さんに伝えたかった同様の内容が、私とは他人の著者の方が話すことで、客観的な意見に代わり、信憑性が増すからです。

本文の中には、HP営業をする私にデメリットとなる内容もあります。

例えば、背景色を付けた「よくあるのが作成自体は非常に安いのですが、その後のレンタルサーバー代、更新費などで毎月けっこうな支払いが発生するもの」 「できることなら自分でやることをお勧めする」などという部分です。

私が提案するサイトの支払いのことを言えば、レンタルサーバー代や更新費の負担は無くし、1万円を切る料金設定で、”けっこうな支払いが発生”ということを避けたつもりです。

ただ、こればかりは皆さんが判断するものですので、著者がおっしゃるような、「初期費は安いが、月々が高いぞ」という通りの印象を、今回のご提案サイトに感じる方もいるかもしれません。

そして、”できるなら自分でやることをお勧め”とありますが、私も完全に同感です。私もまさにゼロからそうしてきたわけで、やっと基本的なHPにいくつかの付加価値を加えたものを自分で作れるようになり、今は本心で、自分で全部やってきて良かったなと思えます。

ただ、著者も”できるなら”という意味深な条件をつけています

これは私なりに言葉を変えて言うと、「HP制作に十分に時間をかけられ、パソコン言語に苦手意識がなく、努力を惜しまず、そしてサポートしてくれる人が身近にいるならば」という条件だと思います。

「レンタルサーバーの契約やドメインの取得も本一冊読めば十分」とありますが、確かに書かれたとおりにやれば、一通りできるかと思います。でも、本の通りにやっても、やりたいことやパソコンの環境が各人違うので、なかなか本の手順通りには、事が進まないのです。

いちいち、つまずく度にその本の著者に聞けるわけでもありません。そのうち基本的な操作以外に、「レンタルサーバーってどの会社がいいの?」「なんで、こんなに料金が違うの?」「上位表示に強い独自ドメインって?」「.comと、.netと、.jpってどれがいいの?」と、ステージが変わるにつれて、どんどん新たな疑問がうまれます。

いちいち解決を試みていると、本業どころでなくそれだけで数日が過ぎます。

言ってしまえば、たかが独自ドメインやレンタルサーバーだけでこの始末です・・。そもそものHP制作には、HTMLやCSSなどの言語の理解という、もっと難解な課題もたくさんあるのです。

市販のHP制作ソフト(ホームページビルダー等)を使っても、いずれはその課題に突き当たります。何の工夫もなく本の通りにやるだけなら、誰でもできます。でも、たいていは自分の事業に合わせて少しはカスタマイズする必要に迫られます。

自分が営む事業環境と全く同類の書籍など無いからです。そうして、自力でカスタマイズが必要になれば、HTMLやCSSがついて回り、幾度となく高い壁にぶつかるようになります。

さらにはやっとHPを作れても、集客できるHPのデザインや内容は全く違う勉強と経験が必要です。その上、上位表示対策という更なる試練も登場するのです。。。

だからこそ、身近に一通りの経験者がいるかどうかは、

お金では計算できませんが、時間で言えばおそらく何年分もの違いが出ます。大げさでも何でもなく、全て一人で挑戦すると、つまずく度に解決に半日、数日とかかるものが、知っている人に聞けば即解決です。一人で全部やると、そんなつまずきが、100や200どころじゃありませんので。

私がまさにこの経験をして、相談者もなく一人で何年間も悩み苦しんできました。

著者の方も、きっとこのことに気付いてると思います。一言で「できるなら」と片づけたのは、あくまで行政書士の仕事を紹介する本であり、HPの作り方などを 紹介する本ではないために、諸々と頑張れるならという思いがあったのではないかと推測します。

さて、最後のほうに、

「CMS機能がついているホームページもあり、これであれば素人でも簡単に更新できます。どうしても自分でできないという方には、このCMS機能付きのホームページを作成してくれる業者に制作してもらうのが良い」とあります。

これも全く同感です。ですが、

”簡単に更新できます”と言ってるのであって、”簡単に作れます”とは言っていない

ところがミソです。

CMSとは更新をウェブ上でできるシステムを指しますが、現在、世界シェアの高いCMSで、Wordpress(ワードプレス)というものがあります。実は、このHPにもワードプレスを使っています。本屋に行けば、たくさん参考書籍があり、その人気度がわかります。

ただ、どうしても自分でできない方は・・・とありますが、この自作はまず一般の方には無理かと思います。基本的なHPの自作と、このワードプレスを使ってのHP自作を比べた場合、PHPというプログラム言語まで登場するワードプレスのほうが明らかに難しいからです。

そもそも、基本的なHPを自作できるレベルになれたら、更新も自分で自由にできるはずで、わざわざCMSを導入する理由はありません。従ってCMSを導入するなら、制作側に依頼するというのが現実的な選択になるはずです。

結論として、

時間的なコストと経済的なコストを考慮に入れたうえで、HPを持ちたいという一般の中小事業者に、現状で最もおすすめするのは、「CMS機能付きのHP制作を外部に委託し、更新は自分たちで行う」という形であると、心底思います。

著者の方もこの方法をおすすめしていますし、CMS機能付きのHPを制作する会社が増えている現実がその証明にもなります。

ここまで私が選択した営業方法に有利になるように・・・、

話の着地点を持ってきたわけではありません。

逆に、心底この形がおすすめできると確信しているからこそ、今回、ゼロからこのCMS機能付きのHPを作って、皆さんに提案営業するという方法を採用したわけです。

そして、一般的な営業方法である「CMS機能付きのHPを作りませんか?」というスタイルよりは、「CMS機能付きの成田市の行政書士用HPを作ったので運営してみませんか?」というスタイルのほうがより良いと判断しました。

こんな営業方法は非常に稀だと思いますが、

実物のHPを見た上で検討できれば、ご自分で運営する際のイメージも沸きますし、まずは気軽に試せて、ご自身の事業に合わなければ気軽に辞められるというメリットもあります。

お互いに制作までの諸々の手間暇も無いですし、その分、料金的なメリットも高いものと自負しています。(もちろん、デザインや形がご自身の許容範囲ならばという大前提がありますが。)

どちらが良いかは、もちろん皆さんのニーズ次第です。

発注制作の場合には、デザインや色合いを自分の希望通りにできる柔軟さというメリットがあります。

全ての方にとって、私の提供する形がいいですよとおすすめしているわけではなく、いろいろなやり方があって当然です。

ですが、今回はがき送付をさせて頂いた多くの同業者様の中で、一件様だけでも、私がおすすめするこのやり方でHPを運営してみたいという方がいらっしゃれば、本当に幸せです。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。頑張っているどなたかと出会えることを心待ちにしております。